名前なんて、実力がつけば後から付いてくるもんだから適当でいいんだよ
音楽をしている先輩に、バンド名や、アーティスト名のネーミングの相談をすると、おおむね適当でいいんじゃない?と返答がくる。
当然だが、適当につけて良いはずがねぇ。
名前が追い付く、というのは結果論であって、わざわざ売れにくい名前を付ける必要はない。
この記事では、バンド名やアーティスト名をつける時に、読んでほしい。早く売れる為のネーミング術と題してお届けする。
バンド名・アーティスト名で【注目を浴びたい気持ちは抑える】
奇をてらう。とは、わざと変わった事をして周りの気を引こうとする行為。
オリジナリティを出したいとアーティストは不思議なネーミングをつけたがってしまう。
まず造語は絶対にやめた方が良い。覚えてもらうまでに時間がかかる。
アーティスト感を名前で出したくなる気持ちをグッとこらえて、作品の独自性で勝負。
名前は絶対に。絶対に覚えやすい方が良い。
バンド名・アーティスト名に【知られていない言葉を使わない】
人間は知らないものと、知らない人に全く興味がない。
たとえば「バンド名はフランスの言葉で○○〇〇」という意味です。という命名方法はおすすめしない。
バンド名が知らない言葉だった時に、赤の他人がとる行動は「意味を調べる」ではなく「無視」だ。
意味を調べてくれるのは前向きな人だけ。
反対に、誰でも知っている言葉であれば、得体の知れない言葉よりは、前向きになってもらえる可能性がある。
オシャレな語源とか、売れちゃえばカッコイイけど、なんの役にもたたないのよ。
バンド名・アーティスト名には【キャッチコピー・キャッチフレーズをつける】
これからの時代を生きるアーティストやバンドは、名前以上にキャッチコピーが重要。
そもそも、ファンがあなたの存在を知らなければ検索されることもない。つまりあなたを知らない人には一生聴かれない。
社会人として趣味からプロを目指す人は、現在の職業をキャッチコピーにするのもアリ。
キャッチコピーは「教師ラッパー」「ボディービル演歌歌手」「大食いシンガー」「スイーツR&B」なんでも良いが、歌いがいの特技と趣味を取り入れる。
将来的な仕事の幅も増えるうえに、歌以外の要素であなたを知った人もファンも既に共通の趣味があり、ファンになりやすい。
バンド名・アーティスト名を【尊敬するアーティストからとるのはあり?】
憧れのアーティストから名前の一部を借りる方法はよく使われる。
有名なアーティストをもじった名前にすると、業界の先輩との距離が縮まりやすいというメリットがある。あと覚えてもらいやすい。
デメリットとしては、新人アーティスト時代から人気がでて流れが掴めるまで本家のアーティストのファンから「ただの劣化版だな」というレッテルを貼られがち。
人気が出てしまえばこっちのものだが、実力が伴っていないと比較対象が偉大過ぎて、より自分のレベルの低さが強調されてしまう。
トータルで考えた時に、レジェンドアーティストからモジるメリットはあまり無い。あと現役の国内アーティストからモジるのは、のちの事を考えて止めた方がよい。
憧れの人との共通点を持つことが、激しいモチベーションを生むなら、それはアリだよね。
アーティスト名・バンド名は【Google・Yahoo!の検索結果をチェック】
個人的には、アーティスト名を決めるうえで1番大事なこと。
グループ名・アーティスト名の候補が浮かんだら「Google」「Twitter」に打ち込んで、同じ名前が沢山出てこないか確認する。
そして、最終的にGoogleやYahoo!検索に名前を入れたら1位に表示されることは最低条件となる。
既に存在する言葉は、覚えてもらいやすい反面、検索で上位表示できない。
例えば「和牛」。彼らはブレイク前は「和牛 芸人」と入れないと、でてこないが、現在は「和牛」だけで本家の食材より上に表示される。
グループ名の和牛が、本家の食べる方の和牛を超えるのは大変なことであり、それを新人のアーティストが狙うのは難しい。
覚えやすく、かつ1位を狙える名前が望ましい。
アーティスト名・バンド名は 【検索1位をとる為のヒント】
このサイト名である私の名前は「シオサバ」
まず「塩サバ」を食べた事がない日本人は少ない。そして「シオサバ」という音の響きは誰もが知っている。
ただし表記を「塩鯖」や「塩さば」にしてしまうと当然検索では料理がヒットしてしまい、わたしのサイトは一生出て来ない。
しかし、Google検索にカタカナで「シオサバ」を入力すると1位に私のサイトが出る。(もしかして塩さば?とはなるが。カタカナでは1位)
Google検索画像。
「シオサバ」は、サイトの内容が評価され1位に表示されている。
戦略的ネーミングだけでは1位獲得は難しいが。
音楽活動をどれだけ頑張っても1位を獲得できない言葉もあるので、そんなアーティスト名にする必要はない。
ちなみに「銀シャリ」だとお笑い芸人。 「銀しゃり」だと寿司屋がヒットする。ひらがな、カタカナ、漢字を通常と変えるのもオススメ。
人に伝える時に「カタカナで1番上にシオサバで出てくるよ」言えるので、漢字とひらがなの言葉をカタカナに変えてみるのはオススメ。
個人的なオススメは日本語で5文字以内の名前かな。まず覚えてもらえるよ。
アーティスト名・バンド名は 【アルファベットの頭文字にも注意】
音楽アーティストで結構多いのが意識してAから始まる名前にするというもの。
フェスや、沢山のアーティストが出演するTシャツやグッヅはアルファベット順で並べる事が多いので、Aにしておけば上の方に書かれる。
人は上の方に書かれている名前の方が偉いと錯覚するので売れている感が出る。
これだけの為に頭文字Aにするのは、正直ネーミングの理由としては、しょうもないが、迷ったら覚えておくと良い。
アーティスト名・バンド名は【著作権・商標を侵害しない】
後々のことを考えればすでに世の中にある、人物名、商品名、建物名などふくむ商標は避けるべき。
しかしオリジナリティを出そうと突拍子もない名前にすると、本当になかなか覚えてもらえない。
そこで、商標登録できない、されていない、皆が知っている言葉と組み合わせると、キャッチーで覚えやすい名前になる
例えば「電話」や「本屋」のような、誰もが使用する言葉は、皆に権利があるので使う事ができる。
バンド名・アーティスト名の中に組み込むとキャッチーで覚えやすい作りになる
水曜日、Tシャツ、体育、卓球、とかがそうだね。でも「味の素サブロー」みたいなつけ方はダメってこと。
バンド名・アーティスト名の決め方 まとめ
- 名前でアーティスト風を吹かさない
- 名前に知らない言葉を使わない
- キャッチフレーズを用意しよう
- 尊敬する人の名前を入れるのは考えよう
- 検索結果はもっとも重要
- 1位がとれない名前はNG
- 頭文字が「A」の名前は良い事あり
- 著作権を侵害しない
アーティスト名・バンド名は、こだわりよりも、愛着よりも、売れる為のワードを探そう。
愛着やアーティスト性は、作品でいずれ満たすことが出来る。ずっと付き合っていく名前だからこそ、少しでも売れる為の工夫が必要だろう。
あなたの作品が報われることを願って。