歌の表現力を高める【10の思考】心を込めないで良い理由と感動の正体

アーティスト時代は2000〜5000人規模のイベントに毎年出演していました。シオサバです。

表現力は才能もへったくれもない。全て技術。

ボーカル志望や歌手の卵は表現力という数値化できないものに頭を悩ませる。だが表現力は確実に身につくし、向上する。

確かに、表現者であれば同期のアーティストや周りの人間の表現力が高いと聞くとつい劣等感を感じてしまう。

あなたが今、敵わないと感じていて、大きな差があると決めつけているライバルは正直、いや、間違いなく「たかが知れている」

そのライバルが今後歴史を塗り替えるようなアーティストな訳でもなく、大のつく天才という訳でもない。

ライバルとあなたのちょっとした違いは、お客さんや関係者に強烈な先入観を生む。「あの人は表現力が凄い」「あの人は凄くない」

それらの多くはただの先入観で、実際にはたいした差はない。だから、あなたの表現力が著しく劣っているという事はない。

仮に、現状表現力が鍛える余地があるなら、トレーニングでカンタンに追いつくことが出来る。

この記事では【技術としての表現力】が解る8の心得と知識をお届けする。

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  • 心は込めずに「いずれ込もる」
  • 人は勝手に感動する
  • 表現力は「心の余裕」
  • 表情・抑揚・緩急・音域・作詞が大事

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表現していくフィールドとして、またはプロモーションの手段としてのライブ配信を検討する人は コチラの記事

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目次

「心を込める」という考え方が間違いの始まり

表現力と言うと、まず気持ちの込め方を思い浮かべる。

結論。本番のステージや人前での披露で、歌に気持ちを込める必要はない。

表現力は、気持を込めることではなく、気持ちがこもっているように見える表情、声、動きの事。

辛い経験や強い決意も、人前でそれが伝わる表情や動きが出来なければ、表現力としてはカウントされない。

お客さんが「気持ちがこもってる」と感じるパフォーマンスを習得することが、表現力のトレーニング。

「感動」の正体はなにか

感動の正体は「テクニック」「自然に入る」「記憶との一致」の3つの要素で生まれる感情

テクニックは必須ではないが当然必要

凄く共感できるストーリーを持っていても歌のスキルが低いと感動はしない歌唱力や「テクニック」は重要

しかし「歌は上手くないとダメ」という先入観が感動を阻害するだけで、実際人間は全くテクニックがない言葉や音楽にも感動する。

プロとして音楽で感動させたいと考えるなら当然テクニックは必要。卓越したスキルは感動との関係性は低い。

つまり技術が高いから感動させられる訳ではない。

自然に耳から入ってくるかどうか

「デブが大嫌い」という人に巨漢が歌で感動させるのは難しい。上手いとは判断できても感動はできない。

「別にさほど上手くはないな」と感じる歌手でも、そのアーティストの顔が大好きな人にとってはスッと入ってくる。

スキル以前に受け入れられるかどうか は大切な要素。

「イケメン」「美人」「優しい声」「高いキー」などは多くの人が受け入れやすく。多くの人が愛しやすい。

ファンの人数や数字が手っ取り早く欲しい場合は、上記に当てはまるのも戦術。現代においては、外れたところでニッチな層を獲得する手段も有効。

記憶との一致

音楽のライブで涙を流すファンは「自然に涙が流れる」と口にするが、自然に涙はでない。

過去に涙を流したときの状況と必ず何かしらの一致がある。それらは記憶、匂い、言葉、周波数、など様々で自分で理解できないことも多い。

科学的に人間の琴線に触れる周波数を出すアーティストもいる。いずれにせよ、聞き手に涙を流す理由があるから、泣く。

万人を一方的に感動させて泣かせられるアーティストなど存在しない。受け手が勝手に特別な人間だと思い込んでいる。

人は勝手に感動し、勝手に泣く

「テクニック」「自然に入る」「記憶との一致」があれば、表現力が特段高くなくても人は勝手に泣く

生きていれば「いやなぜここで泣く?」という友人に出くわすことがあるように、感動や恐怖を感じるポイントは、それぞれ違う。

感動させる確率を上げるのであれば、感動しやすいコード進行や、琴線にふれる周波数などを研究するほうが早い。

「あなたが歌う時に心を込めていないから、聞き手が感動しない。」は絶対に嘘。

わたしは、心をこめずとも、少しテキトーに歌おうとも、人を泣かせてしまうアーティストをたくさん知っている。

あなたがもし表現力において「心がこもっていないから」というフワっとした指摘をうけているとすればシカトでかまわない。

指導者は表現力を「見える化」して、表現力があるように客が感じる技術を教えるのが仕事だ。

表現力は【心の余裕】で向上する

表現力アップに大切なものを1つだけ選ぶとしたら「余裕」。余裕はあらゆるスキルアップにつながる。

あなたは表現力や魅せ方に気を取られ、歌詞を飛ばしたことはないだろうか?

心を込めようと本番中に真剣に考える人や、どう見られているか気にする人は結果的に更に表現力が低くなる。

身体に染み付いた身のこなし。歌いなれた曲は余裕をもって歌うことができる。

心に余裕があるので当然、細かいことにも気が付けるし結果的に表現力が上がる。脳がとてもクリアな状態。

本番中は表現力や魅せ方を気にすること一切やめること。

空間を楽しむ。音を感じる。調和する。

その全ては余裕があって初めてできる。

カリスマ的と言われるような動作、ギターの破壊、マイクを置いてステージ上に寝転がる、客席に飛び込む。どんな表現でも全ては余裕がなくてはできない。まずは心の余裕。

逆に心に余裕をモテればパフォーマンスも表現力もあとからついてくる。

 

(やばい。大空を駆け巡るの歌詞では、大きく手を広げて左右に揺れて躍動感を出しながら、上半身を揺らして魂の揺さぶりを表現するんだった。なんか今日オレ動き小さいかも。え。今歌ってるサビって2回目だよね?次3番だよね?・・・パニック!this is panic!wani wani panic!)

表情が豊かであることは有利

雰囲気の多くはは表情で決まる。表情の筋肉を普段から柔らかくほぐしておく。

日本人は口を大きく動かさずに発音するので、普段から意識的に口角を上げると良い。上の奥歯が見えるように頬の筋肉を上げ下げして、鍛える。

リップロールという唇をプルプル震えさせる練習や、タングトリルという舌をルルルと回す定番の練習も効果的。

さらに、口角が上がると声の通りが良くなり、声量が上がる。表現力の向上は表情筋、顔まわりの筋肉できまる。

抑揚を強弱でつける

抑揚は声の強と弱の波。

声量の足りないボーカルが抑揚ばかりを意識すると強弱の「弱」を広げていくので、小さくて聴こえない歌声になり注意が必要。

十分な声量と、声の量に対する抑揚の正解は音楽のジャンルによって変わる。

声量があるにこしたことはない。声の最大値を上げておけば、抑揚がつけられる幅も広がる。

緩急は横軸、抑揚は縦軸

ステージや舞台での動き、間奏での立ち姿。喋りにも緩急をつけることで表現力があがる。

歌の緩急は作詞・作曲の段階である程度決まってしまうが、MCトークにおいても緩急をつける事で表現力を上げる事が出来る。

早くしゃべる。遅くしゃべる。間をあける。この3つをうまく使い分ける喋りが出来ると、トークに緩急が付く。

例えば、客を興奮させたいと考えた、前半はあえてゆっくり目に喋る。客を興奮させたいタイミングんに一気に早口に変えて、自らの興奮を伝えるなど。

喋るスピードやパフォーマンスでつける緩急も表現力の1つだ。(ちなみにMCトークに関する記事も書いている)

上級者MC術10手

抑揚と言葉の相性を意識する

言葉と歌い方の相性。

無意味に優しい言葉を強く歌うのは違和感をうむ。

歌唱力の高さをアピールしたい気持ちを優先して、やたらパワフルに歌うのも良くない。

 

さばみ

静かに!!静かに!!優しく!

激しぃ。。激しぃ。。戦いぃ。。

シオサバのアイコン

 

シオサバ

言葉の意味と、抑揚が逆なんだよなぁ。オーディション番組で辛口審査員から、言葉の意味解ってる?って聞かれるタイプ。

そのあと「逆にお前は解ってんのかよ?」って心の声が顔に出ちゃうタイプ

音域のゆとり

テレビCMでは小さな音量でもよく響く歌が求められる。そして低音域よりも高音域の方が同じ音量でもよく聴こえる。

世の中にテレビCMが生まれてから、音楽業界はどんどん高音域がでるアーティストを求めるようになる。

アーティストが出せる高音ギリギリの楽曲を歌うと、声が出るかどうかにばかり気を取られ、表現豊かなパフォーマンスができない。

歌う楽曲の音域は余裕をもって選び、ボイトレに時間をかけて音域を広げていく。高音域は適切なトレーニングで必ず伸びる。逆に低域を伸ばすのは大変。

まずは音域にも余裕を持ち、心に余裕をもってライブをする事が表現力の向上につながる。

パフォーマンスを組み合わせてオリジナルの動きを手に入れる

歌唱中の表現は「空をイメージして手を大きく広げる」「凍えるイメージは身体を縮める」など定番の動きがある。

動きは個性を大きく左右する要素。必ずしもイメージにそった動きをしなくても良い。ただし解りにくい動きではライブでスベル確率も上がる。なので基本に沿った動きは大切。

カッコイイ。可愛い。面白い。セツナイと思う憧れのアーティストの動きを複数取り入れて自由に組み合わせる。

組み合わせた動き(パフォーマンス)が「あなただけの動き」と評価されれば、表現力の1つに加わる。

国内のオリジナリティが高いアーティストも細かく分解していくと、いろいろな海外アーティストの要素をうまく組み合わせている。

 

うるさば戦士

空はいつも大きいの?冬はいつも寒いの?

君の中の寂しい空を見せてくれよ。灼熱の冬を教えてくれよ。

 

シオサバ

面倒くせぇ。教師がアーティスト肌おしつけてくんなよ。キモイんだよ。

歌詞の理解を徹底する

同じスキルをもつシンガーソングライターとボーカルを並べた場合シンガーソングライターの方が表現力が高くなる。

作詞をする人間は、曲完成の段階で歌詞の意味を理解しているの、トークのメッセージがふわっとしていない。

なぜこの曲を歌えべきなのか。なぜここで歌うのか。なぜこの曲が生まれたのか。を理解している人間の表現は決められたことだけをする者とは違う。

歌詞の理解は表現力向上に役立つ。

作詞家は、総じて頭がよさそうな雰囲気でマウントをとってくるので、つい「作詞なんて出来ない」と思ってしまう。

作詞ほど本人がやってみると効果が高く、カンタンに始められるものは他にない。ボーカルやシンガーは是非作詞に挑戦してほしい。

作詞のやり方!リリックの書き方

歌の表現力を高める まとめ

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  • 心は込めずに「いずれ込もる」
  • 人は勝手に感動する
  • 表現力は「心の余裕」
  • 表情・抑揚・緩急・音域・作詞が大事

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表現力にコダワルのであれば、総合的なエンターテイメントにも目を向けると良い。

アーティストが「盛り上げる」「感動させる」を達成するためには、必ずしも歌唱力は必要じゃない。

それはVRやMRかもしれない。火柱かも知れないし。コラボする漫画家の絵のタッチかも知れない。

不確定な要素にこだわりを持つよりは、自分のスキルを地道に向上させつつ、柔軟に頼るチカラも大切だ。

売れていく人間に共通することは 頼る チカラだ。ない能力。もしくは、なかなか認めてもらえない能力は捨ててしまって頼るのも1つの近道だろう。

売れない歌手の特徴!経験者が語る売れるアーティストの傾向!

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